(別 表)

検討順序活動の形態特色チェック・ポイント
民間活動
  • 会計・財務・雇用制度・事業形態などに対する特別な制約がない。
  • 市場規律が働く。
  • 当事者能力がある。
  • 政府のコントロールがほとんどない。
  • 利潤動機と矛盾する政策目的の達成が困難
  • 自由意思に基づく対価収入によって独立採算となっているか。
  • 政策目的に照らし、行政が関与する必要があるか。
  • 競争原理に委ねられるか。
行政が関与する場合
(規制、助成措置等)
  • 会計・財務・雇用制度・事業形態などに対する特別な制約がない。
  • 市場規律が働く。
  • 当事者能力は行政関与の形態に依存する。
  • 政府のコントロールが間接的である。
  • 政策目的がどの程度達成されるかは行政関与の形態に依存する。
  • 自由意思に基づく対価収入によって独立採算とすることができないか。
  • 政策目的は、達成されているか。行政の関与が本当に必要か。
  • 必要以上に政治・行政の介入が行われていないか。効率化のインセンティブ や当事者能力が失われていないかについて、事後的にチェックされているか。
  • 行政が関与するに当たっての具体的な方策はてきせつか。 特に、助成措置については、市場原理との調和及び受益者負担の観点から適切か。擬似市場原理を導入できないか。
行政活動 行政機関以外が行う活動
  • 行政を通じた議会のコントロールがある。
  • 権限と責任が重層化する。
  • 利潤動機と矛盾する政策目的の実現が可能である。
  • 会計制度・雇用制度などの制約が小さい。
  • 市場規律に欠ける場合が多い。
  • 当事者能力が小さい。
  • 民間活動でできないか。競争原理を導入できないか。(なお、市場テストの導入について要検討)。社会的費用がその便益を上回っていないか。
  • 情報提供は十分か(例えば行政活動であることによる優遇の大きさ等)
  • 地方公共団体への業務委譲の可能性について検討しているのか。市場原理を 活用した方策を導入できないか。(例えば債権発行など)。擬似市場原理を 導入できないか。採算性の検討は十分に行われているなか。業績によって評価する形の インセンティブ契約を工夫できないか。
  • 活動の実施が幾つかの業務・段階に区別できる場合、分割された事業区分毎に民間でできないかについて検討されているか。
  • 議会のコントロールがある。
  • 利潤動機と矛盾する政策目的の実現に有利である。
  • 当事者能力が大きい。    
  • 会計制度・雇用制度などの制約が大きい。
  • 市場規律に欠ける場合が多い。
    ・ 民間や行政機関以外の活動でできないか(なお、市場テストの導入について 要検討)。社会的費用がその便益を上回っていないか。
  • 情報提供は十分か。(例えば行政活動であることによる優遇の大きさ等)。
  • 地方公共団体への業務委譲の可能性について検討しているのか。市場原理を活用した方策を導入できないか。擬似市場原理を導入できないか。 採算性の検討は十分に行われているか。費用は最小化されているか。
  • 施策の実施が幾つかの業務・段階に区別できる場合、分割された区分毎に民間でできないかについて検討されているか。
    (注)
  1. 民間活動から順次、活動の形態の適否について検討。
  2. 「行政機関」とは、府、省、庁等を想定している。
  3. 「市場テスト」とは、民間からの入札を募集して、その内容が既存の行政活動と比較し、民間の方がコストと品質の面で優れていれば民間に委託する制度を指す。

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